ジカウイルスと小頭症の関連に証拠、神経前駆細胞を損傷 米研究




中南米を中心に感染が拡大しているジカウイルスについて、新生児の先天異常である小頭症との生物学的な関連性の証拠を初めて発見したと、米ジョンズホプキンス大学細胞工学研究所(Johns Hopkins' Institute for Cell Engineering)などの研究チームが4日、発表した。実験で、ジカウイルスが脳の発達に関連する主要細胞を攻撃し、破壊または無能化することが確認されたという。

 研究を共同で主導した同研究所のグオ・リー・ミン(Guo-li Ming)教授(神経学)によれば、蚊が媒介するジカウイルスと小頭症の関連性を示すものはこれまで状況証拠しかなかったが、今回、実験で初めて証拠が見つかった。感染拡大地域では、脳と頭部が異常に小さい新生児の大脳皮質に異常が確認されたほか、胎児の組織からジカウイルスが発見されているという。

 実験では、3種類のヒト細胞をジカウイルスと一緒に試験管に入れた。このうち1種は、脳神経細胞となる前段階のヒト神経前駆細胞で、胎児の大脳皮質の発達に重要な役割を果たす。実験では、この神経前駆細胞に、小頭症が引き起こす脳の先天異常と同様の損傷がみられたという。

 ジカウイルスの攻撃を受けたヒト神経前駆細胞は、実験開始から3日以内に9割がウイルスに感染し、3分の1近くが死滅した。また、感染した神経前駆細胞はハイジャックされた状態となり、新たに大量のウイルス細胞をコピー作成した。さらに、通常ウイルスと闘う役割を果たす遺伝子が機能しないという異常現象も確認された。

 一方、実験では幹細胞と神経細胞も使われたが、ウイルスの影響はヒト神経前駆細胞と比較するとほとんどなかったという。

 この研究結果は、米科学誌セル・ステムセル(Cell Stem Cell)に発表された

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